上野 千鶴子

社会学者

1948年富山県生まれ。東京大学名誉教授、NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長。

意外にも、砂鉄さんと上野さんは今回が初対面だったそう。
しばらく前にセッションに上野さんが出たとき、チキさんがガチガチだったのが印象的でしたが、砂鉄さんはいつも通りの自然体でした。

アグネス論争とは

アグネス・チャンの子連れ出勤をめぐって巻き起こった「アグネス論争」。女性誌だけでなく「おじさんメディア」も巻き込んで国民的な関心事に発展した。
なんとなく意外な気もするが、アグネス・チャンの子連れ出勤を非難していたのが女性誌で、逆に肯定的な立場をとったのがおじさんメディアである週刊アサヒ。
「子持ち女に嫉妬する子なし女」vs「子持ち女」の構図が作り上げられた。わーきもい!

ここに「この論争を高みの見物で喜んでるのは誰だ?」と問いを投げかけたのが上野千鶴子さんだった。
男が子連れ出勤せずに済んでいるのは誰のおかげだ?と。
すごい。40年経っても状況が変わっていない。

このときまだ上野さんは無名の短大教員で、読者としての投稿が朝日新聞に掲載されたのだそう。

後味のわるすぎる、論争の終末

アグネス論争はけっきょく2年ほど続き、「中国では女が働くのが当たり前、職場に子どもを連れてくるのが当たり前。だからアグネスは中国の思想を日本に持ち込んだ、歩く中華思想だ」というような話に着地して終わったらしい。

何から何まで胸糞わるい歴史である。

わきまえない女と忖度する男

オリンピック組織員会の森喜朗のわきまえない女発言。
わきまえる女 / わきまえない女の話だと思わされてきたものは、「忖度する男」の存在が前提にあった。森喜朗の会議がサクサク済んできたのは、「わきまえない女がいなかった」からではなく「忖度する男」ばかりだったからだ。

目から鱗だった。
女に2種類のレッテルを貼って貶めようとするのは、40年前も令和の今の世も本当に変わっていない。